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一 級 建 築 士 の DIY

このブログは業務の一端をと思っていましたがDIYのことだけ更新しています。
DIYは事務所業務と関係ありませんが、私の建築の知識を活用したDIYです。

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住宅の省エネ法の説明

7/6/2021

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今までは、住宅の省エネ性能は数値化することも少なかったのですが、今年の4月から建築士から建築主に対して住宅の省エネ性能についての説明義務が課されました。主には、断熱性能や日射取得率などのことを説明します。
もちろん、口頭だけではなく、書面での説明が必要で、その書面は15年間の保存文章となります。

先日、現在設計中の住宅の省エネ性能をお施主さまに説明しました。

「建築物省エネ法基準、その目的、Ua=0.3w/(㎡K)以下、ηAC=1.5以下と非常に高性能な住宅であること」などを、計算根拠と共に説明しました。

以前に、断熱性能や断熱形式などは打合せしていたものの、Ua値(外皮平均熱貫流率)やηAC値(冷(暖)期の平均日射取得率)の省エネ性能の数値までに踏み込んでいませんでした。
改めて、数値を踏まえて省エネ性能やその基準を説明しても、微妙に腑に落ちない感じです。


なぜ、微妙に腑に落ちない?

一般論として、設計事務所に設計を依頼されるお施主さまは、雑誌やインターネット、モデルハウスなどで、戸建て住宅の基礎知識をたくさんお持ちの方が多いです。そのため、建築物省エネ基準やその指標についてもご存じです。
また、住宅メーカーの住宅がUa値はどれぐらいかもわかりますし、そこに住んでる人の感想も情報として入手できます。
そのうえで、建築士から省エネ性能の説明を受けても、そこで説明される性能(数値)は、情報のひとつでしかないのです。


建築主は、情報はあっても、住んでみないと実感できない。
説明している建築士も知識はあり、数値も算出できますが、自分の経験則ではなく、伝聞にすぎない。

もちろん、高断熱だということは理解されていますし、そのメリット、イニシャルコストやランニングコストも理解されています。また、外断熱をすることで、熱橋となる構造部材をカバーすることなども、理解されています。でも、性能を上げるとか、下げるとか要望を出すことが難しいのです。

具体的には、外壁の外断熱をやめて、内断熱材だけの場合は、コストが80万円程度減り、Ua値が0.4w/(㎡K)になる。そこで、建築士は、0.1の差がどんなものかを居住性での説明が出来ればいいのですが、出来ないので、建築主は検討しきれないのです。


微妙に腑に落ちないのは、私だけの思いかもしれませんが、私自身に実感が無いのは確かです。
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