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一 級 建 築 士 の DIY

このブログは業務の一端をと思っていましたがDIYのことだけ更新しています。
DIYは事務所業務と関係ありませんが、私の建築の知識を活用したDIYです。

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ホテルの照明計画

14/5/2023

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ちょっとだけ残念な照明

写真

 今年に入って去年オープンしたばかりの2軒のホテルに泊まりました。どちらもメジャーな高級ホテルブランドのホテルで、洗練された空間造りがなされ、かつ、細部までデザインされています。

その一例が、客室の水廻りのスイッチです。

ベッドサイドのスイッチパネルもこのスイッチと同様のデザインがなされています。ホテルが特定できてしますのでスイッチパネルは掲載しませんが、スイッチパネルにはUSB電源や各種スイッチが設けられています。いずれも統一されたシンプルなデザインの特注品です。

このデザイン重視のスイッチ類が、2カ所一緒に消してしまうし、調光ダイヤルは細過ぎたりで使いにくいので、住宅用ではありえない物です。非日常空間であるので良しとすべきかな。
ただ、このスイッチたちに繋がる照明器具はデザイン重視があだとなっています。どちらのホテルの個室も天井をすっきりさせるために小口径のダウンライトがベッドに寝ころぶと眩しかったり、ベッドサイドや薄い折上げ天井に仕込んだLEDテープライトなどの間接照明が照度不足でぼんやりすぎだったり、読書灯のカバーが縞状や格子状になっていて本に影が出たり、カーテンBOX付近の照明が窓のガラスに映り込み風景の邪魔になったりしています。
 外構でも、植栽への照明がゲストの目線、樹種や樹高を問わず、アップライトが主体になりすぎていて、気持ち悪い感じを演出しています。建物の外壁や照明ポールには照明器具の設置が許されなかったのかな...。すごい灯数が設置されているのにその効果は残念な結果です。
いずれのホテルも全体を見ると照明プランナーが担当していると思うのですが、建築意匠担当者・インテリアコーディネーター・庭園デザイナーなどの意向が優先された結果なのか、照明プランナーが経験不足なのか、実は不在なのか聞きたいところです。

照明計画は残念ですが、両ホテルともすばらしい建物です。共通して数層吹抜けのラウンジや、聞いたことのある作者のモニュメント、厳選された建材や快適な設備など感心する物ばかりです。

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