もともと、2011年から「Web建築コスト情報」もあり、年間購読契約と同じ価格で利用できます。
この本は読むものではなく、必要な部分(単価)だけを見る人がほとんどなのでWebで十分でしょう。 さらに、僕はソロ事務所なので関係ありませんが、最大3人同時に閲覧できるので 「コストって、誰か持って行ってる?」「○○さんが使ってる」「あとにします」とか 「コスト知らない?」「わからん」「探してー!」 というトラブルも少なくなります。Web版の方が断然コスパがいいでしょう。 積算で金入れ作業を始めるときに、ひとしきり関係のないページを読むことも少なくなるような気もするし、索引で探さず、検索で単価にたどり着けるのはメリットです。 ただ、僕は読んでいる部分も多く、紙媒体の方になじみすぎたせいもあり、さびしいです; なるべく早めにWeb版にするようにしないといけない気はします。環境にもやさしいしそうだし...
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![]() スマートスピーカーのAmazon「アレクサ」、Google「OK、グーグル」に代表されるスマートスピーカーがかなり普及し、 日々進歩してきました。 うちの事務所も照明、エアコン、BGMは声で操作できます。詳細を設定するのはスマホを利用します。 また、外出先からスマホを使って操作することもできるので、エアコンを操作できるのはとても便利です。 ただ、このスマホでの操作は2つのアプリを使うか、1つのアプリを使うかで2通りの操作方法があります。 うちの事務所を例に説明すると ①パナソニックのエオリアアプリで操作 ②Amazonのアレクサアプリからエオリアアプリ経由で操作 照明も同じでアレクサアプリで直接操作しているわけではありません。 さらに、うちはBOSEスマートスピーカーを使っているので、 BOSEアプリ → アレクサアプリ → 各メーカーアプリ の順で操作していることになります。 なので、外出先からの操作は最短経路となる①のメーカーアプリで操作します。この時は、アレクサは何も介在しません。もちろん、アレクサで操作することもできるし、スマホのアレクサも音声操作が可能です。 操作の指示は、アプリ → インターネット → 無線ルーター → 各機器 の順で伝達されます。 各機器はそれぞれ、Wifi対応となっているため、無線ルーターとつながっています。 ここで、タイトルとなっている照明制御についてです。 照明のON,OFF操作はパナソニックのアドバンスシリーズ「リンクモデル」のスイッチで制御できます。また、市販の後付けスイッチデバイスでも可能です。それぞれは、スイッチがWifi対応となっていて照明器具がWifi対応しているわけではないのです。 例外として、アイリスやフィリップスが照明器具本体や電球自体がWifi対応の機器を発売していますが、すごく限られています。 照明制御でON,OFFが基本ですが、さらに、調光や調色を行うことが出来るイメージです。 住宅設計を進める中で、ここに落とし穴がありました。調光や調色をするためにはライコンという種類のスイッチを使う必要があります。従来のライコンは調光可能の照明器具はほとんど操作できます。そこで、スマートスピーカーに対応させるためにはWifi対応のライコンがアドバンスシリーズの「リンクモデル」にあります。ただ、ここに落とし穴がありました。 大抵の調光可能な照明器具にならロータリー式のライコンが適合するのですが、リンクモデルのライコンは対応照明器具が住宅用の照明器具に限定されてしまうのです。一番の問題は信号線式で調光するベース照明や高光束器具などには使えず、位相制御式での調光可能器具にしか使えず、適応の照明器具はすごく少ないのです。 リンクモデルのライコンは、わかりやすく言うと住宅照明のカタログに掲載されているもので、電源直結する器具に使えますが、それ以外は使えないのです。 「アレクサ、暗くして」とか「アレクサ、明るくして」という操作をするためには、その制約の中で設計する必要があります。 IoT設備の進化はここ数年で劇的な進化をしています。10年ほど前にエアコンが外付けのオプションデバイスでスマホからの操作ができるようになったと記憶しています。今ではほとんどの機種本体がwifi対応になっています。そのうちに、照明も照明器具本体がwifi対応になる日も近いのではないかと思っています。そうなると、リモコンが無くなり、壁のスイッチも見えない場所に集中し、さらに、ブレーカーだけになっていくのではないかと思います。 今までは、住宅の省エネ性能は数値化することも少なかったのですが、今年の4月から建築士から建築主に対して住宅の省エネ性能についての説明義務が課されました。主には、断熱性能や日射取得率などのことを説明します。
もちろん、口頭だけではなく、書面での説明が必要で、その書面は15年間の保存文章となります。 先日、現在設計中の住宅の省エネ性能をお施主さまに説明しました。 「建築物省エネ法基準、その目的、Ua=0.3w/(㎡K)以下、ηAC=1.5以下と非常に高性能な住宅であること」などを、計算根拠と共に説明しました。 以前に、断熱性能や断熱形式などは打合せしていたものの、Ua値(外皮平均熱貫流率)やηAC値(冷(暖)期の平均日射取得率)の省エネ性能の数値までに踏み込んでいませんでした。 改めて、数値を踏まえて省エネ性能やその基準を説明しても、微妙に腑に落ちない感じです。 なぜ、微妙に腑に落ちない? 一般論として、設計事務所に設計を依頼されるお施主さまは、雑誌やインターネット、モデルハウスなどで、戸建て住宅の基礎知識をたくさんお持ちの方が多いです。そのため、建築物省エネ基準やその指標についてもご存じです。 また、住宅メーカーの住宅がUa値はどれぐらいかもわかりますし、そこに住んでる人の感想も情報として入手できます。 そのうえで、建築士から省エネ性能の説明を受けても、そこで説明される性能(数値)は、情報のひとつでしかないのです。 建築主は、情報はあっても、住んでみないと実感できない。 説明している建築士も知識はあり、数値も算出できますが、自分の経験則ではなく、伝聞にすぎない。 もちろん、高断熱だということは理解されていますし、そのメリット、イニシャルコストやランニングコストも理解されています。また、外断熱をすることで、熱橋となる構造部材をカバーすることなども、理解されています。でも、性能を上げるとか、下げるとか要望を出すことが難しいのです。 具体的には、外壁の外断熱をやめて、内断熱材だけの場合は、コストが80万円程度減り、Ua値が0.4w/(㎡K)になる。そこで、建築士は、0.1の差がどんなものかを居住性での説明が出来ればいいのですが、出来ないので、建築主は検討しきれないのです。 微妙に腑に落ちないのは、私だけの思いかもしれませんが、私自身に実感が無いのは確かです。 現在、住宅の設計を進めています。そこで活躍するのが外観や内観のパースです。 基本プランをまとめる際に、お施主様への説明するためのパースは、配置、平面、天井伏などを入力する際に断面を想定することで、すべての外観と内観パースが自動で出来上がってきます。 CADの3Dの能力は素晴らしく、少しの修正でパースが出来上がります。昔のこの手のパースは画素数や素材が使い物にならなかったのですが、使っているアーキトレンドゼロというCADはベーシック機能でも結構な品質で描けるようになっています。 新築だけでなく、リホームの場合のビフォー&アフターもわかりやすくなります。 敷地の緯度経度(住所)を設定することで、季節や時間ごとの影の長さも確認できます。 CADの機能を追加すると、現場の写真を取り込み合成することもでき、画素数も増やすことが出来るそうです。ちなみに、この画像は練習用に描いたものなので、現在進めている住宅のパースではありませんw
当事務所、初物件が竣工いたします。
そこで、施主様にお渡しする書類を整理しました。 各種申請書類・設計図・構造計算書・工事写真・品質管理書類・施工図・地質調査報告書と工事監理報告書です。 工事監理が終了したので、建築士法 第20条3に「工事監理報告書を作成し、建築主に提出」と規定されているとおりに、工事監理報告書を施主様に提出しました。 ちなみに、建築主と施主というのは同じ意味なのですが、読み方が「けんちくぬし」と「せしゅ」ですので、だいぶ違います。 一般には施主の方が使われていることを考えると、建築主は法律用語になってきてる感じがします。ほかにも、施工主とも言いますが同じ意味だと思います。いずれも「主」=「オーナー」ですしね。 竣工した農舎です。外壁は角波カラーGL鋼板で屋根は折板葺きです。 周囲の木々からの落ち葉が心配ですが、その対策で屋根には樋無し、庇には樋の中に落ち葉防止ネットが入っています。 農舎上部には、穀物用放冷ホッパー(50石)を据え付けています。穴が開いている部分には、下から穀物乾燥機2台が設置され、穀物乾燥機の上部が頭を出す感じで穴が埋まる予定です。 上部の窓は透明のガラスなので外の木々がきれいに見えます。
初物件の農舎の鉄骨建て方が完了しました。メインフレーム以外の壁下地の胴縁・シャッターのフレーム・階段などの
取付も完了しました。2階建てのようですが、2階面の梁は機械架台としてのフレームです。 そのフレームに取り付けたホッパーは籾を入れるもので、乾燥直後の籾は熱く、冷やすためのもので、放冷ホッパーと 言います。この放冷ホッパーは、既製品ではなく、躯体と合わせて設計し、鉄工所で製作した特注品です。 写真では小さく見えますが、トラックの横幅と同じ約2.5m角サイズです。 これから、コンクリートで立上り壁(巾木)を造り、建具を取付け、屋根を葺き、外壁を張り、床のコンクリートを打ちます。 スケルトンの建物は完成品よりかっこいいかもと思います。 空の青と樹々の深緑と構造美です。 農舎 鉄骨建方(上棟)完了 - Spherical Image - RICOH THETA 住宅専用3次元CAD(ARCHITREND)を導入しました。
今まではAUTOCADを使っていましたが、住宅設計でのプレゼン能力を向上するために住宅専用3次元CADを導入しました。 ネットからARCHITREND ZEROの体験版をインストールして、1か月後、製品版の購入を決めました。 今まで四半世紀の間、CADを使ってきた経験か、アプリとして直感的な操作を可能としているのか、使い始めてすぐに使えるCADでした。このCADは住宅設計のスタンダードが詰め込まれているので、作図や数値入力が省かれ、すごく自動化されています。 大学時代にドラフターと製図道具を一式を購入した時と同じぐらいの衝撃のお値段ですが、その価値はある。ちなみに、このCADはドラフターが7,8台ぐらい買えるお値段です。 今日は農舎の脇にトイレ用と潅水用の水を確保するために井戸を設置するための、さく井工事に立ち会いました。 この工事は、さく井業者さんに直接依頼していた単独の工事です。 今回のさく井は、やぐらを組んでボーリングを行うものではなく、カチコミと呼ばれる工法です。どちらも打撃により地中に鉄管を打ち込む工法なのですが、大きな違いは、地下水を集める管と出す管が別々か、そうでないかです。カチコミ井戸は一つの管で水を集め、出す簡易的な井戸です。 カチコミ井戸は、先端に円錐の鉄を付けた鉄管を打ち込みます。この鉄管は先端から1m程度までに、多数の小さな穴が開けてあり、この小さな穴から地下水を管内に取り込みます。この鉄管をつぎ足して、5m~10m程度でいい水が出るようになるまで打ち込んでいきます。いい水が出たら、さく井工事の完了です。 今日、立ち会った工事では、8mでいい水が出ました。工事をする前に業者の社長さんには見込みがあり、10mまででいい水脈があるとのことでした。 「この敷地なら、カチコミで行ける。1日で出来る。」 信頼している地元の業者さんなので、なにも心配しないでお任せできました。 ■カチコミ作業 2mの40㎜の鉄管をハンドブレーカに専用のアタッチメントを付けて、打撃で挿入していきます。 ■地下水の確認と、くみ上げ作業 ホースの先に塩ビ管を取り付けたもので管底まで水を送り、地下水を管先からオーバーフローさせて、地下水の様子を確認します。地中6mの時は金気が強くて臭い水でしたので、さらに2m足して、8mで清水が出ました。 エアーコンプレッサーで管内洗浄後、ポンプを取付けて、地下水のくみ上げです。 ■くみ上げ作業 くみ上げ始めて5分ほどで清水になりました。きれいな水です。 ちなみに
「さく井」は「さくせい」 「さく泉」は「さくせん」 どちらも一緒の意味だと思うのですが、どちらの単語も使います。私はどちらの漢字でも「さくせん」って言ってしまうのですが、公にはさく井工事が主流となっています。 しかし、私は「さく井設備」って書いてあっても、読むときは「さくせん」や「さくい」と言っています。 「さくせい」と言っても??となる人が多いのではと思うし、癖で、「さくせん」と言っています。私だけなのか、地域がらなのか、全国的にそうなのかは分かりません...。 レーザー距離計 BOSCH GLM150C を購入しました!
最近はホームセンターでレーザー距離計をよく売っています。レーザー距離計はコンベックスやメジャーの代わりに距離を測定します。屋内ではとても便利な測定器具です。なにより、一人での測量を楽にすることができるようになります。 近年、ホームセンターでは5,000円ぐらいでレーザー距離計を売っています。レーザー距離計はレーザーポインターを対象物に照射して距離を測ります。モニター付きでないものは日中の屋外での測定はレーザーポインターが見えなくなり、うまく測定できませんでした。それを改良したものがモニター付きのレーザー距離計です。モニター内に対象物を映し、ポインター位置を確認することができます。実勢価格でモニター有無で5倍ぐらい違いますが、その価値は十分あると思います。 ちなみに、GLM150Cは一番小さいレーザー距離計より3~4倍ぐらい大きいので、少し残念ではあるのです。しかし、50mメジャーと比べると格段に小さいし、5.5mコンベックスよりは軽いです。 |