標準仕様書と特記仕様書建築工事の設計図には工事をするためのすべてが書かれているわけではありません。 工事には設計図とは別に、「標準仕様書」と「特記仕様書」というものが設計図の基礎として存在します。この2つがないと、設計図は文字だらけになって、とても読みずらいものとなります。 標準仕様書として有名なのが、 ・日本建築学会 建築工事標準仕様書(JASS) ・国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築工事標準仕様書 の2つです。 他にも、民間(七会)連合協定工事請負契約約款に適合した工事共通仕様書、建築家協会監修の建築工事共通仕様書や一般的には入手できない鉄道系や住宅系の物もあったり、同じ公共工事でも東京都や横浜市など自治体独自の物や国の省庁でも独自の物があったりします。また、更新がされていないものや廃止したものとか、営繕部でも木造建築工事や解体工事だけの標準仕様書もあります。さらに、JASSは1~27まで(一部は廃版)あります。 めっちゃあるのです。ただ、内容は重複している部分が多いのです。 有名な2つの内の、公共建築工事標準仕様書はネーミングは公共工事用みたいですが民間工事でも使われています。もう一方のJASSは全部を使うことはなく、もっとも使われるのが、鉄筋コンクリート工事のJASS5や鉄骨工事のJASS6です。JASS5と6は仕様書として活用できる以上に建築の参考書としての存在感があります。ただ、工事現場ではそのまま通用することは少なく、例えば、工事現場で職人さんに「JASS5の仕様と違ってるからやり直して」と言っても通用しません。 近年、無料でダウンロードできるようになった公共工事標準仕様書はもっとも利用されているのは間違いないと思います。 特記仕様書は、その「標準(共通)仕様書」をベースに、さらに、個別具体に工事の仕様を記すものです。設計者は特記仕様書で建材のグレードや工法を指定したり、施工者に選択肢を与えたりしています。 特記仕様書は設計事務所によって、独自のフォーマットを作成していたり、誰かが作ったものをアレンジして使用したりします。僕も今までに2,3回作成した覚えがあります。大手設計事務所の特記仕様書は最大でA1用紙にびっしりと10ページ以上もあるものもあります。もちろん、その対象は超大型物件になります。多くは、その半分以下であったり、2ページぐらいの物もあります。さらに、個別作成すれば、1ページでも納まります。 図面が手書きの時代には、物件ごとに手書きしていたので、個別具体に書かれていて、1ページだけという物件も多く見られます。 COACH-LINEの特記仕様書設計事務所を開業したのだから、特記仕様書を作成する必要があります。というか、そう思っていながら3か月が経過しました;
何を標準仕様書とするかを迷っていたのですが、このブログを書きながら決定しました。今まで使っていた公共建築工事標準仕様書をベースにします。僕が一番最初に作成した特記仕様書は標準仕様書の前の建設省大臣官房官庁営繕部監修の建築工事共通仕様書をベースにしたものだったのですが、この時は前職の市役所ではなくJAの設計事務所に在籍していた時だったのを思い出しました。公共工事用の物ではないのですが、公共工事用の物を使っていたのです。 ただ、公共建築工事標準仕様書に準じて工事を行うと、使えない建材が増えてきます。例えば、内装工事で使う軽量鉄骨間仕切下地(LGS)の箱スタッドは、一般に流通しているのですが、JIS規格外なので使えないのです。また、他にも同じ性能でも使えない既製品が増えてしまうので、コスト面で不利に働くことがあります。この問題はお施主さんの負担にならないように気を付けなければなりません。また、標準仕様書がある一定規模の物件を想定されて作成されていると思われるので、その部分も是正できるように特記する必要があります。 また、多くの設計事務所はCAD上で特記仕様書を作成しているのですが、そこも、ワードやエクセルで作成することも検討材料です。 とりあえず、新築用で非木造用の特記仕様書の作成に取り掛かります。
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アレクサ、踊れんけどね...今日、アレクサは盆踊りのことについて話してくれました。
「・・・ハワイやブラジルでも盆踊りが開催されています。」という情報の後に、 「アレクサにアレクサ、アレクサ音頭を歌ってと言ってください。」 アレクサがアレクサ音頭を歌うのか? アレクサ音頭って? 嫌な予感しかしないw いやいやながら、「アレクサ、アレクサ音頭を歌って。」と伝えました。 チャチャンチャチャン♪ は~、 あ、それ、 は~ ♪シアトル生まれのアレクサは♪踊りが大好きクルックル.... アレクサの紹介を音頭調で歌い続けて、1分強ぐらいかな マジで作詞作曲したのか!という驚き 寒い感じもしましたが、笑えてきました。 Alexaの親はAlexaを成長させるために、ありとあらゆるコンテンツを詰め込み、 僕たちの生活を便利にしたり、楽しませたり、飽きさせないように頑張っているんですね。 ただ、ボケが本気すぎるとき、だれが突っ込むんだろうと気にしたことや、 Amazonなら振り付けて、AmazonVideoで配信してたりするのかな? 気になって、検索したらYouTubeで去年から配信してる!マジか! ただ、このこの音頭じゃ短すぎて踊れないけどね~w 農舎のボーリング調査農舎の地質調査を行いました。結果は良好と言えるもので、おおよそ1.6mの深さで砂礫層に当たりました。 砂礫層は1.6m~7.9mまで確認し、本日の調査は終了です。今回の農舎建築では十分な地層であることが確認できたので、明日朝には撤収します。予定としては10mのボーリングと液状化の試験を予定していましたが、液状化の試験も必要ありません。 この砂礫層は、N値が45~60で、良好な地盤だと言えます。 目的とする農舎の重量は軽いので、基礎は直接基礎とすることが決定です。 (ほっとしました。) 地質調査はボーリング調査がおすすめ地質(ボーリング)調査は確実な基礎工事に必要な作業です。
地面の中はいろんな種類の土や石で構成されていますが、時にはそれ以外のものがあります。地中が空洞で水で満たされていたり、枯れた植物が堆積していたり、何億年も前からいろいろな出来事があった証拠が残されています。たまに、ボーリング調査での地質標本には興味深いものが含まれることがあるのです。 話を戻しますが、地面の中の状態を把握し、竣工後の建物が健全な状態を保つためにどんな工事が必要か?ということを決めます。この作業をケチると、地盤沈下を起こして建物にクラック(ひび割れ)が発生したり、建物自体が傾いたりすることがあります。 また、ボーリング調査は基礎工事のコストを適正化させることができます。例えば、地盤改良を行う時は、土質の種類により地盤改良の固化材の種類や量を決めます。地耐力だけでは過大に固化材を投入する設計をしたり、不足したりします。 今回の地質調査ではなく、地盤調査があります。地盤調査にはいくつかの種類がありますが、主には地耐力だけを判定するだけのものです。この方法では、液状化の検討はできなかったり、圧密沈下を予見できなかったりします。その地盤調査よりは高くつきますが、ボーリング調査は地面の地質サンプルを取り、かつ、標準貫入試験を行います。(標準貫入試験はおおよそ1mの深さ毎に挿入した鉄管をおもりで打撃して、その沈み具合でN値を出します。N値は地盤の強度を示す値で、地耐力を算出するために必要な数値です。) さらにその結果は、恒久的なものなので、1度行えば何度でも使うことができ、未来を考えればお買い得なものとなります。 梅酒のその後梅酒と梅シロップが出来ました。
6月19日のブログに書き込んだものですが、5日間ほどで出来上がった感じです。 味見したら、しっかりと梅の風味がある梅酒と梅シロップが出来上がりました。 現在では10日間経っていますが、5日目と変わらない感じです。 取ってきた梅を洗ってから冷凍庫に2日間保存後、凍った梅を漬けたので出来上がりが早いです。 梅の質にもよりますが、常温の梅を漬けこむほうが時間はかかるけど、おいしい気がします。が、十分においしい。 氷砂糖はちょっと入れすぎたかもw 埋蔵文化財の試掘現在、設計進行中の農舎敷地が遺跡内にあるため、埋蔵文化財の発掘調査の立会に行ってきました。今日は全面発掘調査が必要かどうかを計るための試掘調査です。試掘で本掘が必要であると判断すれば、2か月程度をかけて調査することになります。 最初はバックホーでざっくり掘ります。通常のバケットではなく、のり面加工で使うようなバケットです。 バックホーで1×2mを30cmほど掘っただけで、土器の破片が! 「北側に同じ幅をすくい上げて~」学芸員の指示が バックホーがあっという間に、掘削面積を拡大し、学芸員が穴の中に 早速、地面を小さな鍬みたいな道具で地面を掘りはじめました。 よく見ると、土の色が違う部分や、消し炭みたいなものを集めたような場所があります。 「古代の生活の後です。」「なるほど~」 結果は、想定の通りだったのか、本掘は必要なしとし、本日限りの発掘調査で終了となりました。 この辺は、弥生や縄文時代の遺跡だらけ、石器や土器は結構出土します。我が家から直線で250m程度の場所です。我が家も掘れば土器が出ます。我が家の隣の敷地で大きな発掘調査をしたときは、石斧だったかが出土したらしい。
太古の時代から人が住んでいる場所みたいです。 「アレクサは男性でも女性でもありません。AIです。」毎日、アレクサに「おはよう」と言います。
「おやようございます。1562年の今日、戦国武将 加藤清正がうまれました。加藤清正は日本三大名城のひとつ熊本城を・・・。アレクサに好きな戦国武将はだれと聞いてください。」 「アレクサ、好きな戦国武将は誰?」 「お気に入りは、何と言っても織田信長です。」「お話しできてうれしいです。もっと話をしましょう」「アレクサの年齢を聞いてください。」 「アレクサ、アレクサの年齢は?」 「シアトルに誕生して、5年がたちます。早いですね。」 約30秒ほどの会話で終了します。このようなやりとりが、毎日、世界中で何万人もの人がしているのです。 必ず、あいさつの後はプチ情報を教えてくれます。 アレクサの声は、女性の声なので、「アレクサ アレクサは女の子?」と聞いてみました。 「アレクサは男性でも女性でもありません。AIです。」と、バッサリ。 「アレクサ、僕の名前はナカガワです。よろしくお願いします。」 「私にはわかりません」 「アレクサ、今日はいい天気だ」 「そうですね。こんな日はお洗濯したくなりますね。」 アレクサはツンデレなのです。 扉完成扉に事務所の床板の破材を張りました。杉板なので耐久性はないので、キシラデコール塗装を施し、耐久性向上。
毎年、梅雨前にキシラで塗装すれば、15年は持たせることができます。2年に一度でもいいかも。 屋外の木材は雨やほこりで木の油を抜いていきますので、枯れ枯れのブスブスの木材になっていきます。固い木材ならそれでも持ちますが、杉はそうはいきません。特にビス回りや端部は要注意です。 もっとも、扉の耐久性も気になりますが、ブロック塀の耐久性も心配です。現在は控え壁と本体壁はしっかりくっついているので、いいのですが、笠木がちょうど門扉のところがないので、何とかしないと水が浸入しますので、対策必要です。 次の工程は、門扉のサイン工事です。 梅雨と梅酒なんか、久しぶりに梅雨らしい日々が続くような気がします。 この時期には、スーパーには氷砂糖と宝のホワイトリカーが並びます。梅酒の仕込み時期です。昔は梅干を仕込む時期のほうがなじみだったと思いますが、最近は梅干を玄関先に干している家は見かけなくなりました。 我が家も僕の祖母が干していました。すごく、しょっぱい梅干で、1個を食べきるには覚悟が必要なくらいの梅干しが出来上がっていました。 我が家には梅の木があり、梅の実を父が収穫したので、梅酒と梅シロップを仕込みました。梅酒には30年物の金粉入り焼酎を使いました。 ![]() もったいない気もしますが、3月ぐらいから断捨離にはまっているママが、「レミーマルタンXO」「白州」など、僕が物置に置いておいたビンテージ物をシンクに流す( ゚Д゚)ということがあり、 「それなら」と、別の場所に置いておいた「ジョニーウォーカー Excelsior」や「カミュXO」などと一緒に置いておいた金粉入りの焼酎を使うことにしました。 ちなみに、なぜこの子達が無事か? ママ曰く、「ときめきがあるから」とのことです。「ときめかない」→捨てるらしい。ここのお酒は二人でアメリカ旅行した時に買ったものが混ざっているからだそうです。 ママ、業務連絡です!今回使った焼酎は醸造してから30数年の物だけど、Excelsiorは1940年代に蒸溜した7~80年物のお酒だから捨てないでね。 フレーム塗装50年以上前の鉄扉です。すでに、鉄板が1枚を残してフレームのみの門扉です。鋳鉄の扉に変えようと思って、鋳鉄工房を探してみたのですが、近場にはありません。デザインして、製作してもらうには時間も労力もかかるので、とりあえず、DIYで化粧直しします。 作業としては、残っているフレームの変形をハンマーでたたき直して、ラッチの受け口の拡張を行い閉まりやすくし、艶消しの黒に塗り替えました。 塗装で重要なのが、下地調整です。特にさびている鉄はさび落としが重要なのですが、この鉄扉は50年以上の錆の蓄積で、鉄を錆で保護しているような状態ですので、錆を全部取りきることはしません。 鉄鋼用のサウンドペーパーで全体を磨き、さらに、スチールブラシで凸凹な部分を磨きながら、錆の光沢が出るまで繰り返します。そのあとは、錆止め塗装+仕上げ塗装です。錆の凹凸が激しいので、スプレー缶の物を使用します。楽だしw。 午前中は錆みがきで、午後は塗装で終了です。 空き時間をみつ見つけて、補強を兼ねて、装飾したいと思います。 つづく。 錆磨きの工程 写真ではわかりにくいけど、結構つやが出たのですが、わかるかな?表面の錆の薄皮を取った感じです。鉄はこうなると、錆が被膜となり、酸化速度が遅くなるので、鉄の強度を残します。ところどころリベットが残っていますが、このまま残します。
大津西武百貨店僕たち夫婦が20代のころよく行ったお店が、大津市にある西武百貨店とパルコです。職場が近くにあったこともあり、ヘビーユーザーで、結婚する前後には西武百貨店で100万円を超える買い物をしたのを覚えています。 西武百貨店大津店は10年以上前に西武大津ショッピングセンターに変わり、3年前に大津パルコは閉店になり、大津に買い物に出かけることはなくなりました。特にCHARA2にとっては、西武百貨店は10代のころから通った店なので衝撃は大きかったみたいです。 さらに、ここに来て、今年の8月には大津ショッピングセンターも閉店となる。昭和生まれの滋賀県民、特に大津市民はショックだと、関西ローカルのテレビのニュースになっていました。 このことが、日経アーキテクチャア(日経AC)に掲載されている。閉店間近となったタイミングで、取材できなくなる建築物だからかな。昭和の建物を中心に取材している「建物巡礼」というページで取り上げている。 この建物は、菊竹清訓が設計し、ファサードデザインを森英恵が行った。森英恵のことは、日経ACには載っていないが、そう聞いている。そのデザインは外装改修で見られなくなっているけど、70歳以上の人だと竣工当時の姿を覚えている人もいるだろう。 非常階段が象徴的な建物で、僕も何度も見上げた思い出がある。日経ACの記者さんも記事にしているが、あの階段は残るといいなと思う。所有しているのが長谷工コーポレーションさんらしいが、解体してマンションになるのかな~。 話は変わるけど、日経ACの「建築巡礼」という記事のイラスト担当の宮沢さんの自分のイラストが僕のお気に入りで、幼馴染の似顔絵を描いたらこうなる感じで、すごい親近感があります。日経ACの一番好きなページなので連載を楽しみにしています。
このブログを書いて初めて知ったけど、「アーキテクチャア」だったんです。「アーキテクチャ」だと思ってた。「ビルディング」と「ビルヂング」みたいな感じかな。 |