カーポートの型枠を製作します。必要なのは基礎型枠です。 普通ならコンパネもしくは金属型枠を使うところですが、昔から使いたかった杉板の型枠にします。 ただ、単に杉板の型枠ではなく、浮造り加工をしたものを使いたい。 そこで、浮造りの杉板を作るための方法を調べました。もともとの知識では焼き杉板を作り、炭になった部分を取り除く方法と薬品で柔らかい部分をふやかして取り除く方法です。 前者は最もメジャーな方法かと思いますが、後者は20年ほど前の新建築に載っていた杉板浮造りのコンクリート打放仕上げの型枠製作の記事で知っているだけです。浮造り型枠を製作する会社もありますが、高価なものとなってします。 焼き杉板を作ろうかと思っていたところ、あまり乾燥していない板ならホイールサンダーで浮造りがしやすいことを知りました。 ということで、ホイールサンダーをメルカリで購入して、未乾燥の杉板の表面を削ります。 杉板の浮造り板が出来たら型枠にするために、枠に板を釘で打ちつけパネルにしていきます。すき間をなるべく作らないようにガチガチにパイプクランプで締付ながら釘打ちします。パネルが出来たら剥離剤を塗布しておきます。
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先日、木造のカーポートの確認申請をしました。 施工はDIYで行います。一級建築士は知識はあっても腕はない、だけど、確認申請の施工者の欄は「直営」と記入しました。 今まで、現場監理はたくさんしてきたので工程は理解してます。 まずは、現場の整地を行います。 現場には庭石や木があるので、撤去と伐採の日々です。石といっても5~7tの巨石が3個あるので、クレーンに来てもらいました。 大きなモチノキは伐採、幹が直径30cmあったので、彫刻の木地として彫刻師さんに引き取ってもらいました。他の木は廃棄処分やキャンプの薪として使える木は保管しておきます。 これから、しっかりと高さと位置がわかるように水盛遣り方を行います。
大事なのは矩(かね)振りです。矩とは直角のことで水平方向の基準です。DIYでは苦労する事の一つだと思います。 もう一つは垂直方向の高さです。鋤取りをする前にあらかじめざっくりの高さを決めています。今回はお隣のコンクリートブロックが水平なので基準とさせてもらいました。 高さは屋内用のレーザー墨出し器があるので薄暗い時間に、矩はアナログな巻き尺で柱や基礎の位置を決めていきます。 そのあとは、砕石を搬入し不陸調整と転圧を行っていきます。 ちょっとだけ残念な照明![]() 今年に入って去年オープンしたばかりの2軒のホテルに泊まりました。どちらもメジャーな高級ホテルブランドのホテルで、洗練された空間造りがなされ、かつ、細部までデザインされています。 その一例が、客室の水廻りのスイッチです。 ベッドサイドのスイッチパネルもこのスイッチと同様のデザインがなされています。ホテルが特定できてしますのでスイッチパネルは掲載しませんが、スイッチパネルにはUSB電源や各種スイッチが設けられています。いずれも統一されたシンプルなデザインの特注品です。 このデザイン重視のスイッチ類が、2カ所一緒に消してしまうし、調光ダイヤルは細過ぎたりで使いにくいので、住宅用ではありえない物です。非日常空間であるので良しとすべきかな。 ただ、このスイッチたちに繋がる照明器具はデザイン重視があだとなっています。どちらのホテルの個室も天井をすっきりさせるために小口径のダウンライトがベッドに寝ころぶと眩しかったり、ベッドサイドや薄い折上げ天井に仕込んだLEDテープライトなどの間接照明が照度不足でぼんやりすぎだったり、読書灯のカバーが縞状や格子状になっていて本に影が出たり、カーテンBOX付近の照明が窓のガラスに映り込み風景の邪魔になったりしています。 外構でも、植栽への照明がゲストの目線、樹種や樹高を問わず、アップライトが主体になりすぎていて、気持ち悪い感じを演出しています。建物の外壁や照明ポールには照明器具の設置が許されなかったのかな...。すごい灯数が設置されているのにその効果は残念な結果です。 いずれのホテルも全体を見ると照明プランナーが担当していると思うのですが、建築意匠担当者・インテリアコーディネーター・庭園デザイナーなどの意向が優先された結果なのか、照明プランナーが経験不足なのか、実は不在なのか聞きたいところです。 照明計画は残念ですが、両ホテルともすばらしい建物です。共通して数層吹抜けのラウンジや、聞いたことのある作者のモニュメント、厳選された建材や快適な設備など感心する物ばかりです。 昨年の11月に浴槽断熱とエコキュート更新をしました。 ① 浴槽断熱DIYで30年前の浴槽をスタイロフォームと発泡ウレタンで断熱しました。 ② 15年前のエコキュートを更新しました。 その結果、電気の使用量削減に効果がありました。 我が家の冬季3カ月間の電気使用量をグラフで表します。 関電のはぴeプランで契約しているので、主にエコキュートは深夜帯のナイトタイムでお湯を沸かします。 冬季期間は外気温が低くエコキュートでの湯沸しは電気使用量が多くなります。 冬季3カ月のナイトタイムのみの比較 去年 3609kwh 今年 3062kwh -547kwh/3カ月 おおよそ15%節電したことになります。 残念なのが、①と②を同時期に行ってしまったので、どちらが効果が高いかは不明のまま.... どちらにしても、電気使用量は削減できました。 しかし、電気代金は値上げにより逆に高くなりました。なんてことでしょう。 さらなる節電策を模索したい。 ちなみに、はぴeプランの電気料金は
デイタイム(昼間時間)夏季 28.96 円 その他 26.33 円 リビングタイム(生活時間) 22.89 円 ナイトタイム (夜間時間) 15.20 円 ナイトタイムでの3カ月間の去年と今年の差額 547kwh x 15.2 = 8,314円 1日当たり92円お得になった。 浴槽断熱の効果は1日あたり20円と想定していたので、エコキュート更新が72円?の節電効果??? 出来れば、知りたかった.....残念です。
土壁の外部側に1液タイプの硬質ウレタンフォームを吹き付け、杉板を復旧しました。
効果を検証するために、壁の一部を土壁のすき間のみ充填としました。
外壁断熱とすき間風防止のためにDIYで外壁改修中 問題は土壁(真壁)を残しての改修です。 土壁は安定しているのですが、吹付硬質ウレタンフォームがうまく発泡しません。 そこで、土壁の表面の強化と接着力増強のためにアクリルプライマーを噴霧します。 何かいいものはないかと、DCM(旧カーマ)に行くとアク止め材がありました。水性で土壁表面との付着は問題ないと思われ、コーティング出来ると思います。シャバシャバの接着剤を吹き付ける感じです。細かな土の粒子も固めてくれることでしょう。
水で希釈して格安の噴霧器でたっぷり土壁に吹き付けます。 乾燥したら土壁表面に光沢が出ました。触った感じですが、表面硬度も上がりました。良さそうです。 2020年の11月に天井断熱(BLOG「天井断熱改修」)をしました。 今度は、外壁の断熱です。 外壁は土壁の上に杉板を張っています。杉板をはがすと、土壁が見えます。 土壁はとても安定していますが、柱との隙間は3㎜~15㎜ほどあります。 断熱よりも気密が大問題です。 土壁と胴縁の間は15㎜~35㎜とかなりの不陸があります。想定内です。 不陸が少なければ発泡ウレタン(スタイロフォームなど)を使うのですが、今回は吹付ウレタンフォームを使います。 土壁の隙間にもウレタンを充填します。 現場吹付の硬質ウレタンフォームは2液混合と1液のタイプがあります。 DIYでお手頃なのがスプレー缶の1液タイプです。 お手軽ですが、施工はとても難しいものですが、挑戦したいと思います。 寒いので50℃のお湯でスプレー缶を温めて使います。
胴縁にはクラフトテープを貼り付けて、養生します。 試しに1スパンのみにウレタンを吹いてみました。 予想していたのですが、土壁の表面に直吹きしたら、発泡しにくく、液状に戻ってしまいます。外気温が15℃程度なのも問題ですが、土壁の表面に発泡を阻害する原因があると思われます。 土壁の表面処理を行いたいと思います。 新しいエコキュートが我が家に取り付けられました。 新しい機種はフルオートと呼ばれる機種で、以前もフルオートなので基本機能は一緒です。 とは言え、15年前の物からは性能が向上しています。 見た目では、タンクや室外機は同じように見えますが、リモコンが進化しています。 お風呂のリモコンには人感センサーがあり、お風呂に入るとリモコンの液晶のバックライトが点灯したり、 無駄な追い炊きをしないようになっています。 もっとも向上したのが省エネ性能で、賢くなっています。 特に僕が気に入っているのが、パナソニックのエコキュートのタンクは真空断熱材仕様になったことです。
真空断熱材は発泡樹脂系の断熱材とは別物で、空気やガスを使用しないことで熱を伝えない。 発泡樹脂やグラスウールはガスや空気を多く含み熱の移動を緩やかにするイメージで、真空断熱は熱を止めるイメージです。 最大の違いは断熱材の厚みの違いです。高性能ウレタンフォーム50㎜の断熱性能を、5㎜程度の真空断熱シートが実現します。 パナソニックのエコキュートのタンクもこのシートで包まれているようですので、他のメーカーよりも小さく出来ています。 真空断熱シート 以前より真空断熱シートには期待していて、いずれは建物全体に使えるように一般化しないかと思っています。 身近なところでは、冷蔵庫や釣り具メーカーの高級クーラーボックスにも使用されています。 最近では住宅性能の重要なファクターとして断熱性能が注目されています。高性能断熱住宅では屋根面のグラスウールの厚みは200㎜を超えます。真空断熱シートであれば10~20㎜で同程度の断熱性能を実現します。 現在では床や壁パネルに真空断熱シートを仕込んでいる建材がありますが、内装仕上げ材として各部屋ごとの断熱を行うものです。 ただ、真空断熱シートは釘やビスでシートに穴が開けば、シート内に空気が入り断熱シートは紙程度の断熱性能になってしまいます。さらに、熱橋(熱を伝える部分)を無くすためにはシートを重ねる必要があります。他にも技術的な問題点が多くあり、一般的な断熱材として流通せず、工業製品にのみに使用されているのが現状です。 |